オーダーメイド医療における薬剤師の在り方とは?

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薬剤師におけるオーダーメイド医療とは?

「オーダメイド」という言葉はよく耳にしますよね。例えばスーツです。自分の体型や好みに合わせてスーツを仕立ててもらっている方も多いかと思います。実は近年、医療の世界でも「オーダメイド医療」という考え方が注目されてきています。

オーダメイド医療は、薬剤師の仕事にどのように関係してくるのでしょうか。


「オーダメイド医療(テーラーメイド医療とも言われる)」とは、患者さん一人一人に対し、その人に最も効果がある薬の種類や、副作用等を起こさない分量を判断し、調整したうえで処方を行うという考え方です。その調整の判断基準になるのは、患者さんの遺伝子情報になります。

近年、薬の効果や副作用については、遺伝子の型に大きな影響を受けることが解明されつつあります。ゲノム情報と呼ばれる人間の遺伝子情報を解析することによって、その人に合った薬の種類や、1回分の適正な分量を把握でき、薬物治療において、従来よりも高い効果が期待できるというわけです。


例えば、がんの治療において使用される抗がん剤は、服用に伴う激しい副作用が長年問題視されてきました。現時点では、抗がん剤は投与してみて、はじめて効果があるかどうかがわかるというのが実情であり、時には、効果はなく副作用のみ発生してしまうというようなケースも見られます。

ゲノム情報が完全に解析されれば、患者さんに対して最も効果がある抗がん剤を選択し、また、副作用を発生させる投与量も考慮して、その患者さんに最も効果的かつ安全な抗がん剤投与の可能性が期待できるでしょう。


ですが、人間の遺伝子は、約10万種類存在しており、その働きが解析できているのはまだ1割程度に過ぎません。テクノロジーの急速な発達に合わせて、研究は急速に進んではいますが、ゲノム情報解析はまだまだ発展段階にあり、完成段階には至っていないのが実情です。

解析が完了しても、実際にそれを医薬品として実用化できるまでには、法制度の整備や機器の普及や、医療に限らずオーダメイドにはつきものの費用等、様々な課題が山積しています。


しかし、オーダメイド医療が実現すれば、薬剤師の役割は間違いなく飛躍的に大きくなるでしょう。医師と連携協力して、患者さんに最も効果のある薬の種類や分量を導き出すという重要な役割を担うことは確実です。

薬剤師を目指す方々は、将来に対する準備として、ゲノム医療、オーダメイド医療に関する知識を吸収しておくことは決して無駄にはならないでしょう。




 
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