薬剤師を守るための法律とは?

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薬剤師の法的責任は?

薬剤師の仕事は、患者さんの命に関わる薬を提供する重責あるものです。調剤も少しでも間違えれば患者さんの命取りになりますので、決してミスが許されるものではありません。

ですから、このように責任ある仕事には、当然法的責任が問われる薬剤師に関わる法律が制定されています。しかし、別の見方によっては薬剤師を守る法律だとも言えます。

そこで、薬剤師の法的責任とは一体どういうものなのかご説明していきましょう。


まず、薬剤師が問われる法的責任は大きく分けて3つあります。
「刑事責任」「民事責任」「行政処分」です。

刑事責任(刑事訴訟)が問われるものは、重大なミスが原因で患者さんの生命を脅かした場合(死亡・後遺障害など)に適用されます。行政処分とは、刑事処罰に関係なく職業倫理に反すると判断された医療従事者が業務停止処分命令を受けることです。


そして、3つの法的責任の中で薬剤師に一番関わりがあるのが「民事責任(民事訴訟)」です。これは、薬剤師の調剤過誤があった場合に適用されるもので、いわゆる損害賠償責任を負わなければなりません。

7民法709条の不法行為責任と民法415条の契約責任に該当する場合、薬剤師の過失で健康被害を被った患者は薬剤師に対して損害賠償請求することができます。


契約責任については、薬局のオーナー。不法行為責任は実際に調剤ミスした薬剤師、管理薬剤師、薬局のオーナーが当事者となります。

不法行為責任は「過失」「因果関係」「損害」の3つの要件があります。この中で最も法的責任が問われるのは「過失」と言えるでしょう。

過失=うっかりミスというイメージがありますが、法的には「結果回避義務違反」とされます。いうなれば、薬剤師が処方箋通りの調剤の義務を怠ったということです。これが「過失」と見なされます。


「因果関係」の場合、明らかな調剤ミスでない場合、薬の飲み合わせによって健康被害が起きたのか、患者さんの既往歴が原因なのか難しいところです。

「損害」は、財産的な損害と見なされてますので、例えば患者さんが自ら薬の間違いに気づいて薬局に戻ってこられた場合などは、確かに手間を取らせる形にはなりますが、健康被害が起きていないので法的責任は原則的には発生しません。

ですから法的責任が発生しやすいのは薬剤師の「過失」ということになります。


確実に調剤ミスをした場合は当然「過失」に該当しますが、薬剤師の義務である服薬指導や薬に関する副作用の説明など“医療水準に適った注意義務を果たしたかどうか”という点も薬剤師の義務違反に関係してきます。

この点の判断は難しいところもありますので、薬剤師の法令や裁判例に対しての知識も必要です。

とはいえ、薬剤師の義務違反を全て把握するのは困難でもありますので、薬事法や薬剤師法の条文の理解だけでもしておくと良いでしょう。

薬剤師の仕事をする上で「国民の健康を確保し、薬物療法のエキスパートとして患者さんに最善を尽くす」という基本的理念は常に忘れないことが、法的責任を問われないためにも大切なことです。


前述しましたが、法律は罰するだけではなく「要件に該当しなければ責任を問わない」という薬剤師を守る一面も含んでいます。常に薬剤師としての使命を意識して業務に携わっていれば法律も強い見方になるとも言えるでしょう。


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